抽象的な思考や発想のトレーニングに向いた本とは?!

 

 

みなさん、こんにちは。

人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。

 

抽象的な思考や発想のトレーニングに向いた本とは?!

 

最近、読んだ本からの話。

今回ご紹介する本は、マイケル・ポランニー(著)、高橋勇男(訳)「 暗黙知の次元 」です。

本作の内容は、題名そのものズバリです。

暗黙知というから言葉に表す前にモヤモヤとしながらも、何となく予測できる事柄を書いたことなんかな〜〜と予想を建てながら読み進めたのです。初めは良かったのですが、抽象的な事柄がなぜ頭に立ち上がったり、そのような事象を例を挙げながら論じられてくると日本語を読みながらも自分の脳がなかなかその抽象度に追いつかないというかなり悲しい現実に直面してしまいました。

ですから今回は、自分が理解できた範囲の内容を本作から引用を説明していくことにしました。

まず、

 

探求者の社会に及ぼされる権威の構造は、教条主義的な世界が服しているそれとは異なっている。もう一度科学を例にとって考えてみよう。私はすでに相互制御の原理について述べている。すなわちこの原理によって、各々の科学者は、それぞれ独立して、自分がほとんど何も知らない膨大な探究領域の科学的伝統を維持するために、自分の役割を果たすのである。探究者の社会は、こうした相互に及ぼし合う権威によって、徹頭徹尾制御されている。 (本文引用)

 

と訴えているのです。

その後に問題が発生したときの対処法も辛辣です。

 

私は、問題に直面したときの人間が、どうやって責任ある判断を下すことができるのかをすでに示している。答えを探して右往左往しているときの彼の決断は、未解決の問題の答えは不確定であるという意味で、当然、不確定である。しかし、彼の決断はまた、すでに定まっている問題の答えを探し出さねばならないという、責任を負ってもいるのだ。前述したように、それは隠れた実在(リアリテイ)の予期に対する掛かり合い(コミットメント)であり、それは科学的真実が認識される際に示されるのと同種の掛かり合いなのである。(本文引用)

 

と述べているのです。

この辺りになると私なんかは、何のこっちゃ?となってしまったのですが翻訳者の高橋さんの解説を読んで納得できました。そこを引用します。

 

ポランニーが共産主義と実在主義に共通するものとして見出したのは「人間不信」である。( 中略 )

人間不信は近代の明示的な懐疑主義(=無神論9の所産に他ならない。( 中略 )

だから完全なる社会と完全なる道徳、この両者をともに克服しなければならない。ポランニーはそう考えたのだろう。

ポランニーの考えでは、暗黙知がその処方箋であった。彼は暗黙知の階層性と社会性が極端な完全主義を退けると考えた。暗黙知がある限り、人間はつねにより上位の「隠れた実在」を志向して、自らの知を更新し続けなければならない。つまり現行の知はいつまでたっても不完全なままなのである。( 中略 )

科学者としてのポランニーは、変化や進化の方法としての暗黙知を科学的に位置付けようとしているだけなのだ。しかし、哲学者としてのポランニーは、暗黙知によって、人間と宇宙を貫く倫理の構築を夢想していたのだと思う。 (本文引用)

 

と解説を読むに至って、やっとなんとなく著者の訴えたかった内容がおぼろげながら理解できたような気がしました。

本書を読んで強く感じたことは、西欧人というのは頭というか心でモヤモヤっと思ったことをそんなものだと流すのではなく、そういうモヤモヤした感覚を言語化して論理として体系化することに血道をあげる人たちなんだな〜〜ということを強く理解しました。

現代社会は、グローバル化やフラット化した社会と言われています。

そのような社会では、私たち日本人といえども西欧人の思考や発想法を理解しておいた方が何かと便利な時代になってきます。

そういう意味で、本書は日本人とは違う思考・発想法を知る手がかりになる本だと思いました。(その反面、内容も抽象すぎて理解するのに時間がかかりました。)

みなさんは、抽象的な思考は得意ですか?それとも苦手ですか?

これからの時代は好き嫌いに関わらず、抽象的思考や発想が必要になってくると考えられます。本書はそのようトレーニングに向いていると感じました。

今日は、この辺りで終わりにしましょう。

最期までお読みくださって感謝します。

本記事は、 5月26日付の 「 2050’s 哲学の源 」の引用です。

 

 

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