人間には、純粋な気持ちが必要不可欠だ!!
みなさん、こんにちは。
人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。
人間には、純粋な気持ちが必要不可欠だ!!
最近、読んだ本からの話。
今回ご紹介する本は、須賀しのぶ著「 革命前夜 」です。
内容は、ドイツが東と西と壁で分断されていた時代に、日本の若きピアニストが東ドイツに留学に行きその地で知り合った人たちと関わることで青年から大人へと成長する物語です。
物語の舞台は東ベルリンです。そういえばドイツが東西に分断されていた時代もあったんだな〜〜と私のような日本人なんかは思ってしまいます。主人公の眞山(マヤマ)が東ドイツに到着した日が昭和が終わった日(1989年1月7日)から物語最後の日がベルリンの壁崩壊の日(1989年11月10日)の10ヶ月ほどの間に起こった出来事にしているんです。
読後の感想は、「凄い」の一言でした。
ピアニストが留学する物語なので、音の表現をどのようにするのかというところが読者としても気になってしまったのです。そこは、ピアノの練習しているときの主人公の心の動きや指導教授の表現や、音楽科の仲間たちからの批評などで表現されているのです。
それ以上に私が凄いと思ったのは、西側代表の留学生として(平和ボケの)日本人留学生の立ち位置が重要な要素であった点です。最初は作者が日本人だから単純に日本人留学生を主人公に仕立てたのかな?というくらいにしか思わなかったのです。
物語の最後の方になって、主人公が日本人(しかも西側代表の留学生として(平和ボケの))というところが物凄く重要なエッセンスになってくるのです。
当時の東ベルリンの人間が西側に唯一誇れるのが音楽のレベルの高さであった点です。そして主人公の眞山(マヤマ)はもう本当に純粋に東ベルリンの音楽に憧れと敬意を持ってきて彼の地に赴いていたのです。
そんな音楽バカな彼(眞山(マヤマ))からすれば、東側の人が西側に憧れるのが物欲にしか思えなかったというのが一つの皮肉として現れています。
しかも、東ベルリンの人々は同じドイツ人でありながら他人(家族でさえ)を簡単に信用出来ない生活を自分たちの手で作り上げてしまっていたのです。そのことに主人公の眞山(マヤマ)以外の人間は、最後には気づいてしまうのです。
主人公(眞山(マヤマ))の音を水のようだと表現されているのです。ここが日本的だな〜〜と思ったのですが、だからこそ本場の音も受け止めることが出来ると遠回しに表現されているように感じました。
平和ボケだからこそ純粋に東ベルリンの音楽に憧れる主人公(眞山(マヤマ))と一緒に日々を過ごす仲間たち。そんな音楽の練習の合間に政治活動も加わることで、純粋に自分の音楽を追求しようとする心が芽生えた矢先に大きな事件が怒ってしまうのです。
この後の流れはぜひ本書を読んで欲しいところです。
本書を読むと、人間には純粋な気持ちを持つことがいかに重要なことかというのが伝わってきます。
小説を読むことで、こんな生き方や考え方もあるんだな〜〜と純粋に読書を楽しむことが出来ました。
機会があれば他の作品も読みたいと思いました。
それでは、今日はこの辺りで終わりにしましょう。
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