年齢を言い訳にするのではなく、社会や組織にメリットを考える方が重要だ!
みなさん、こんにちは。
人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。
◇◆年齢を言い訳にするのではなく、社会や組織のメリットを考える方が重要だ!◆◇
日経の過去記事から気になったテーマがありました。
それが、「 人生100年の計 稼ぎ方編 」という特集でした。
人生100年時代を考えるといつまで働くのか?または働けるのか?という疑問が誰でも恐らく頭によぎると思います。私のような中高年になると体力の低下を少しづつ感じます。肉体労働をメインにしていると余計にいつまで働けるのか?体力の維持はどこまで続けられるのだろうと思うのは当然です。
現在、日本の定年制度は多くは60歳となっています。それ以降は1年契約社員という形で65歳くらいまで延長雇用という形を取られているケースが多いと伺っています。
私が現在働いている介護業界では現場労働者として70歳くらいの方も数人見受けます。しかし、社員という雇用形態ではオーナー一家のみです。その他はパートか派遣社員という雇用形態の人となっております。
私は今年49歳です。あと10年もすると定年になります。
そんな時、自分自身ふと気がついたことがあります。まず一つ目に、「あ〜もうあと10年で定年なのか」と思った時というのはストレスを強く感じた時であったり、自分の気持ちがかなりへこんだ時に思ったことに気がつきました。
次に、「定年後までに貯めたお金で海外旅行して、家の補修をしてなどなど」と思い巡らしている時というのは、気持ちが前向きで元気な時に強気の発想をしていたという事実に気がつきました。
強気モードのときの私なんて、定年制度がないと企業の新陳代謝もままならんと偉そーに経営者モードにもなっているのです。
自分自身の心の健康状態で考え方が天と地ほどの差になっていることに自分自身唖然としてしまいました。
人間というのは(自分を筆頭に)なんて身勝手な思考をするんだろうということに気がつきました。
なぜならば、自分自身の気持ちに勢いがある時は強気で傲慢です。それに反して落ち込んで、弱気になっていると他人や組織にもたれ掛かり依存しようとしていたからです。
アメリカ社会というのは、基本強気の社会なんだろうと思います。だからこそ、100年近い伝統のある企業でも市場から簡単に退場させてしまいます。一般の人々もゾンビ企業として存続させることを望んでいないようです。失業してもすぐに新しい企業に移り変わる、または起業するなど精神的に強い印象です。
それに反し、我が国日本の人々の心理状態は社会主義のような側面が非常に強い印象を受けます。雇用を守ろう、倒産は悪だというのが前提に立った論調が基本です。
日本がデフレ社会になった本当の原因として日本の社会主義的思想が根本だとする記事を読んで非常に感銘を受けました。
私自身、郵便局で配達のアルバイト(機関雇用社員)というので働いていた時に早く同一労働同一賃金に移行しないかな〜〜思っていました。しかし、現実はそのような動きはほとんどありませんでした。
だからこそ、介護業界に転職した際は社員として入社することに拘りました。
社員として働いてみると、派遣社員、準社員、パート労働者との立場で考え方が大きく変わっていることを目にする機会が増えました。
それぞれの立場によって、勤務時間や労働の自由度、職責の違いなどを社員の視点で考えることが多くなりました。私自身が年齢を重ねたからかもしれませんが、あることに気がつきました。
それは、私が所属している企業(介護業界)でもコストダウン(人件費抑制)が強く作用している事実です。介護ビジネスが膨張しています、そんな状況だからこそ、現在は日本人労働者の確保が困難になっています。だからこそ実習生という海外労働者を受け入れています。私が入社した5年前とはメンバー(職員)の顔ぶれは大きく変わっています。このあたり、私の所属している組織のメンバー誰一人として気付いていませんが、他のフロアでは社員の人員が減って代わりに実習生や派遣の人に置き換わっていました。
このことから、日本の雇用環境では同一労働同一賃金に移行するのはもう少し先になると予想するようになりました。
私の所属している介護施設は業界に先駆けて、社員の人員を減らしていたのです。同施設の一部の看護師が、人手が足りないと声を出しているので仕方なく看護師を補充したみたいです。しかし、補充した人員の勤務形態から推測して派遣かパート契約の様でした。
このことから企業の本音がみて取れます。人手は確保したい。できれば優秀な若手が欲しい。その上、いつでも解雇しやすい労働者も欲しい。これらを満たすために、若手は社員として採用するよ。雇用の調整役に派遣は使えるという事実です。
私のような介護業界ですら、長期雇用リスクを遅れていることが伺えます。ましてや本来人あまりのゾンビ企業ならなおさら厳しいのが現状だと考えられます。
人生100年時代の稼ぎ方を考察しようと考えたのですが、日本企業の雇用環境を鑑みるとかなり厳しくなるというのが本当のところなんじゃないでしょうか。
そう考えると、年齢を危惧するよりもいつまでも会社や社会にメリットをもたらせる能力があるかが私個人としては重要であることに気が付きました。若い頃は、そこまで考えが及びませんでした。
「老いは恥ではないのだよ」とジョージ・フォアマンさんは発言されています。
私もフォアマンさんのように、したたかな中年になりたいと心に誓いました。
みなさんは、したたかにチャンスを伺う努力をされていますか?
今日は、この辺りで終わりにしましょう。
最期までお読みくださって感謝します。
本記事は、7月22日付の 「 2050’s 哲学の源 」の引用です。
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