日本人は、もっと「おおらかに」生きても良い
みなさん、こんにちは。人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。
今回ご紹介する作品は、「 性別が、ない! (1) 性別が、ない! (ぶんか社コミックス)Kindle版 」です。
◇◆日本人は、もっと「おおらかに」生きても良い◆◇
この本は、性同一性障害など近年話題になっている「性」について一般の人が知るために非常に参考になることを漫画というわかりやすいコンテンツで教えてくれる良書です。
LGBTという言葉はニュースでよく取り上げられるようになってきました。わかっているようで、わからないことを色々と知ることができました。
例えば、「はんなり」という半分女性で半分男性の体の人が江戸時代にも存在していることが有名だったことは知識として知っていたんです。(単なるエロネタとして)
ただ、本当にそういう事情(染色体による)のことを赤裸々に語っている本を読んだことが今までなかった私としては、今回この本を読んで非常に勉強になりました。(エロネタといてだけでなく、ホルモンの状態で朝と夕とで体の状態が違う人がいるということは衝撃でした。
また、染色体検査というのも行われていること自体知らなかったです。
ホルモンの分泌度合いによって、体と気持ち(思考)が変わるということを知って、見えないところでいろいろと悩んでいるのかと知ることができたのは、自分の視点を増やせることができました)
最近では、中学生ですら道徳教育ということで性同一性障害の人の講演を学校単位で取り入れられているそうです。(私のような中高年以上の世代ではあり得なかった?ことまで教育の一環になっているそうです)
作者の新井さんは、30代の頃まで女性として過ごされ(男性と結婚もされていた)たそうですが、今では男性として過ごされているそうです。(その過程を漫画として自虐的ネタ?として赤裸々に一般人の私たちに披露してくれたおかげ?で、私のような単に興味本位の人間に対しても「性」ってなんだ?という問題をギャグも含めて突きつけてくれています)
このような、コンテンツが日本で市場として受け入れられていることに私はある疑問を持つようになりました。
日本って本当に「寛容さ」が足りない国なの?ということです。
以前、本ブログでもこの「寛容さ」が足りないから、日本の幸福度ランキングが低いのではないか?という提案をさせていただきました。(日本人の美徳である「謙遜」や「控えめな言動」が自国の評価を下げる誘引になる場合とは?:北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27 Kindle版を読んで)
しかし、この漫画を読むと日本で住むことで作者の新井さんが困ったというような印象は持てません。(読んでると、仲間と一緒に楽しく過ごされているようにしか思えません。本当は悩んでいるのかもしれませんが、、、)
ただ、新井さんのお父さんもネタとして出てくるのですが、男性に転換した新井さんに涙を流すわけでなく、60過ぎてマッチョになった読んでいて、微笑ましい親子のシーンが描かれています。逆に母親は、汚い男の姿はやめてと泣いているシーンはありましたが、これもネタにしているあたり新井さんの懐を感じました。
もしかして、日本人というのは「寛容さ」が足りないのではなく、自分に対して他国の人からすると自虐的に厳しすぎる国民性だと推測できます。
そう考えると、日本人ひとりひとりがもっと「自分自身に寛容」であるべきなんです。(ただ、これが行き過ぎるとダラダラになってしまいますが、、、)
もう少し、新井さんのように「おおらか」になれれば日本の精神性が高まり、世界でもトップクラスの幸福な国になれるはずです。
みなさんも、この漫画を読んで新井さんのように「おおらかに」生きてみませんか?
そうすれば、幸福度は高まるはずです。
今日は、この辺りで終わりにしましょう。
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新井 祥(著)2005年
半陰陽マンガ家の新井祥がお贈りする、性のアウトローな世界!
何万人にひとりと言われている男性でも女性でもない、
そんなアブノーマルな世界にどっぷりはまっちゃう!!
筆者のお勧め度は、下記の通りです。
お勧め度
総合ランク ★★★★☆ (4.0)
万人受け ★★★☆☆ (3.0)
哲学的度合い ★★★★★ (4.0)
*(注意)
(哲学度合いというのは、筆者的に人生訓を得れるかどうか考えられたのか否かを個人的ポイントに表しています)
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