私たち日本人は、戦後の混乱を乗り越えた実績を誇りにすべきだ
みなさん、こんにちは。人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。
今回ご紹介する作品は、「 海賊とよばれた男(1) (イブニングコミックス) Kindle版 」です。
◇◆私たち日本人は、戦後の混乱を乗り越えた経験を誇りにすべきだ◆◇
経済格差や老後貧困という言葉が日本でも一般的になってきたときに、ふと「戦後の混乱って、どんなんだったんだろう?」と時折考えることがあります。
そんな疑問を漫画で見せてくれたのが実話を元にした(漫画)本(書籍)です。
昭和の混乱時にこんなに熱い熱い情熱を持った人物(主人公の国岡は当時60歳)がいたなんて、、、信じられませんでした。
今でこそ、60歳というと「あ〜〜、まだ年金貰えん〜〜」という軽いノリの人がみられるようになりましたが、戦後の60歳というと現代の80〜90歳くらいの感覚なのではないでしょうか?(肉体的健康状態、精神状態を考慮した場合)
社長とはいえ、そんな高齢の人が借金まみれの会社を整理せず再建にかけた思い・覚悟というのは、現代人の私には想像しがたいレベルの覚悟だったと思います。
しかも、社員をクビにせず今までの仕事(石油を扱う仕事)にこだわらず、「商売として成り立つならなんでもやる」という号令のもと、本当に色々な仕事を手がけ始めさせた手腕は尊敬します。
彼の経営哲学が、日本的経営(松下幸之助さんの家族的経営)に引き継がれたと考えるとこの本が近年世間で評判になったのは、日本人は本当は深層心理に昭和の家族経営に戻りたい、戻って欲しいと願っているのかもしれません。
それは、おそらく一部の力のある中小企業以外はできないことだと考えられます。というのも、法律的にそのようなこと(過去の日本的経営)にしなくても済む社会システムに移行しているからです。
昔に戻れないなら、ノスタルジーに浸るしかないのかというご意見が出るかもしれません。
しかし、よくよく考えると当時の戦後の混乱期ですら復興できた私たち日本人はそこまで悲観する必要はないと思います。
この物語の主人公(国岡)が言ったように、「愚痴をやめ」て、どうすれば現状を打開するかと必死になって考え、行動するだけです。
焼け野原になった大地を、欧米の先進国に追いついた人々のDNAを私たち日本人は皆持っているんです。
確かに私たち日本人は、昔のインフラがあるおかげで危機感が足りないのかもしれません。
ここから、日本人全員で踏ん張ればまだまだ明るい未来になれると私は信じています。(平成では、自然災害に見舞われました)
日本人は、過去に色々な試練を乗り越えられた経験があります。
私たち日本人に足りないのは、北欧のように社会的弱者救済のためのほんの少しの分け与える精神性の向上だけだと考えております。
これは、今の日本の税制が一部の人たちのみにわからないように優遇していることのモヤモヤした不満があるからです。
そのモヤモヤをどうすれば解決できるのかLife100年研究所(ライフ100年研究所)は考えていきたい所存です。
強い日本人のDNAを再認識できた素晴らしい物語です。
機会があれば、百田さんの小説の方も読んでみたいと思っております。
まずは、入門書として漫画版を読んでみました。
今日は、この辺りで終わりましょう。
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百田 尚樹(著) 須本 壮一(著)2014年
昭和20年8月15日、日本敗戦。それは、石油販売会社「国岡商店」が何もかも失った日でもあった。莫大な借金だけが残り、もはや再生不可能と全社員が覚悟する中、店主・国岡鐡造は「愚痴をやめよ」と発し、会社再生、そして日本再建にとりかかることを表明する。一人の馘首もせずに再生の道を模索する鐵造だったが、売る油は一滴もない。前途は絶望的であった。2013年本屋大賞1位『海賊とよばれた男』待望のコミカライズ!!
筆者のお勧め度は、下記の通りです。
お勧め度
総合ランク ★★★★★ (5.0)
万人受け ★★★★☆ (4.0)
哲学的度合い ★★★★★ (5.0)
*(注意)
(哲学度合いというのは、筆者的に人生訓を得れるかどうか考えられたのか否かを個人的ポイントに表しています)
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