日本人の古き良き労働観とは:映画 「 築地ワンダーランド 」を観て 

 

みなさん、こんにちは。人生100年時代の哲学を考察する Life100年研究所の 加藤 虎之介 です。

今回ご紹介する作品は、「 築地ワンダーランド 」です。

2016年の作品です。

道場六三郎, レネ・レゼピ, 新田亜素美さんが出演されております。

◇◆日本の流通革命の場所でもあった築地市場◆◇

ちょっと前のワイドショーでも有名になった場所「築地」がこの作品の舞台になっております。今では、「豊洲」に移転して今まで「築地」にこだって商売されていた方たちが店の移転を断念したと少し湿っぽい話も取り上げられていました。「実際どうなんだろう?」と興味本位だけで観てみました。

そしたら、アテが外れました。この作品、素晴らしいです。レネ・レゼピ氏が出演者になっていたからミーハーなドキュメンタリー作品かと思っていたら、今風で言う所のガチで「築地市場」において商売されている人々を追った作品です。それこそ、「漁師さんたちが命を張って取ってきた魚だから、俺たち(仲買人さんたち)もそれこそ命がけで真剣にやっているよ」という人たちの熱い気持ちが観ているこちらにまで伝わってくる作品でした。これは、嬉しい誤算でした。

また、「築地」を研究テーマにされた外国人教授も出演されて本を書きあげるまでに15年もの歳月がかかったと話されていました。そのような長い年月、ともに語り合った人たちとは久しぶりにあっても、お互いに友人のような話かたをされていたのも印象的でした。

世界一の魚市場と称され、世界中のトップシェフから観光客まで多くを魅了する”築地市場”。撮影困難といわれる築地に、初めて1年4ヵ月に渡る長期撮影を敢行。そこに集う魚のプロフェッショナルたちの日々の営みと、彼らの使命感に満ちた、熱き生き様に迫る。豊かな四季と世界で唯一無二の市場の姿を通して、知られざる日本の食文化の神髄に迫る傑作ドキュメンタリー!

筆者のお勧め度は、下記の通りです。

お勧め度
総合ランク   ★★★★☆ (4.0)
万人受け    ★★★★☆ (4.0)
哲学的度合い  ★★★★★ (5.0)

*(注意)

哲学度合いというのは、筆者的に人生訓を得れるかどうか考えられたのか否かを個人的ポイントに表しています。

築地市場ができて80年ですが、それ以前の市場はまだまだ市場というような大きな商いにはなっていなかったようです。個人と個人の取引から市場を創ることで仲買人や卸など築地市場独特の商習慣も生まれたそうです。当時はこれこそ「流通革命」とテレビでも訴えていたそうです。

それから1日2万人もの人々が働く市場(場所)に発展したというのは本当に凄いことですよね。2万人といったら、地方の市の人口ほどにあたります。市の人口にあたる人数が、東京湾に近い場所で一斉に集まって仕事をしている。こんなことを考えるだけで、いかにその場所がエネルギーや活気であふれているかがすぐに分かっちゃいますよ。いや~~、それにしても2万人という人は凄いです。もうりっぱな街です。市場だけで。こんな大きな場所を移転しようとするのですから、そらもう大変だっただろう~な~と思います。(今更ですが)

この作品、もはや移転してなくなった「築地」の事を私の様に知らない人なら、なおのこと観て損はない作品です。そこで働いていた熱い気持ちをもった人々の労働観は、今後の日本人が知って損はありません。というのも、この作品に出てくる人々が口々に言う言葉に「お金儲けだけじゃない」と言っていたんです。

これこそ、日本人が大切にしてきた労働観ではないでしょうか。最近、私も反省していることに「儲かる、儲け」というワードにすぐ飛びついちゃうんです。けど、この発想こそカモにされちゃうんですよね。

だからこそ、お金儲けだけじゃなく、周りの仲間を大事にするという発想がこれからの社会でまた再び注目されてくるんじゃないかと考えているんです。そんな昔堅気の日本人の価値観、金銭観、労働観を今の時代まで後生大事に守ってきた空間が「築地市場」だったのかな~~と観ていてそう思いました。

「魚」が嫌いな人も一度は観て損はない作品です。「魚」が好きな人はより一層「魚」が好きになれると思います。みなさんは、「魚」が好きですか?

では、またお逢いしましょう。

 

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